「事業発明」と「個客創造」
ドラッカーは経営の目的を「顧客の創造」としましたが、 この「顧客の創造」は原著では「create a customer」とあり 「個客の創造」を意味しています。 よって、事業発明も「個客の創造」から始めることになります。
経営者は「市場の創造」に意識がはやってしまって、 個客の潜在ニーズをとらえきる前に ついつい「市場規模は何億円あるか」と想いやすいのです。 そうなると事業発明は「確信のない想い」に陥っていきます。
事業発明はアイデアやヒントを得たら 先ず、その商品やサービスをテスト販売して、しっかり 個客の潜在ニーズに適応しているか確かめることが大事です。 すなわち個客がお金を出して買うかどうか確かめるのです。 そうして、しっかり「個客を創造」してから 個客を増やしていって「市場の創造」をめざすのが事業発明の 定石になります。
以上、ご参考になれば幸いです。