「スキ資本説」に係る開述文

  • 2025/06/08
  • その他

これまで、いろんな企業を観てきましてね、好業績になっていく企業と、そうでない企業とでは、トップと90分ほどコミュニケーションすると、違いがなんとなくわかるようになってきました。何がどう、とは明言しにくいのですが、直観的にわかるのです。

  

実のところ、3分も話せば見えてくるのですが、確実さを取って90分ということにしています。これは決してトップの品定めをするという話ではありません。

  

ヒトには向き不向きがあるというだけの話です。ひとりひとり、持ち味が違う。

  

ちなみに私はトップには向いていません。非公式リーダーとか、経営参謀という立場に向いています。だからこそ、ある時にそのことに気づいて、60歳から「想いの経営」パーソナル・ナビゲーターを稼業にしています。

  

昭和・平成・令和の時代を生きてきて、現在75歳になりますが、一つだけ、はっきりと言えることがあります。

  

それは――ヒトは「スキ」なことをしないと、あかん、ということです。

  

ヒトは何かしらの「スキ」を持って、それを通して、互いに仕え合い、生きていくようになっている。だからこそ、「スキ」と「スキ」との交差が、世界にちょうどええ調和をもたらしてくれるのです。

  

  

ただし、このことが本当に腑に落ちたのは、令和になってからのことです。

  

  

ひとり一人の収入は、「スキ」度合いの発揮に比例して決まるようになってきています。

幸福度もまた、その人らしく生きられているかどうかで決まってくる。

「スキ」というのは、本当に不思議なものでしてね。

「なぜこの世が存在しているのか?」という問いの不思議さと同じレベルで、不思議な存在なのです。

  

だからこそ、「スキ資本説」なるものを提唱して、お互いの「スキ」を発揮し合う世界を目ざして、私は日々はたらきかけているのです。

  

さて、話を最初のところに戻しましょう。

企業のトップは、経営が「スキ」な人がやるのがいちばんです。

ですから、創業者と経営者は、別モノである場合もある。

後継者であっても、経営が「スキ」でない人は、無理して社長になったらあかん。

  

自営業でも同じことで、企業経営が「スキ」な人がやれば、たいていは繁盛します。

そうでない場合は、なかなか繁盛しません。私がその、ええ例です。

経営参謀は「スキ」やけど、企業経営は「スキ」やない。

だから「想いの経営」京都研究座会は、正直あまり業績が芳しくない。

  

でも、好きな経営参謀をやらせてもらって、クライアント企業の業績が伸びているのは嬉しいし、ほんまにありがたいことです。

  

ということで、まとめておきます。

令和の時代は、自分の「スキ」で自分をマネジメントする時代です。

このことと企業経営とを混同せず、それぞれの「スキ」を大事にしながら、皆さんどうか幸せになってください。

  

はいな。

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