高齢人材の再定義──“好き”が社会を動かす時代へ

  • 2025/06/21
  • その他

「まだ働くの?」ではなく、「まだ“好き”があるの?」

そんな問いかけのほうが、人はずっと前向きに動き出せるのではないでしょうか。

  

少子高齢化社会の進行にともない、「高齢者をどう支えるか?」という議論が活発化しています。

けれども、私はこの問いそのものを再定義したいと考えています。

  

◆ 「高齢者=余剰」ではなく、「高齢者=源泉」へ

  

支える対象ではなく、自らを活かす源泉としての高齢者。

  

「高齢者を雇用する」ではなく、「高齢者が“好き”で動く」場をどう社会に埋め込むか?

  

これは、単なる労働力確保や生産性の議論ではありません。

“人材”の意味を、制度ではなく“情緒”でとらえ直すという提案です。

  

◆ 働くとは、「好く」ことから始まる

  

そもそも「働く」という言葉の語源には諸説ありますが、

“傍(はた)を楽にする”という美しい由来も含まれています。

  

そして今、新たな語源が必要なのかもしれません。

それは──「好く」ことから始まる、“好き働く”という概念。

  

好きでやっていたことが、

いつのまにか人の役に立っていた。

そんなふうに**“高齢者が自然と働いてしまっている社会”**。

それが、私の考える「高齢人材の再定義」です。

  

◆ 仕事とは、人生の後半にこそ意味を持つ“舞台装置”

  

定年を迎えたあとの人生を「余生」と呼ぶのは、もうやめませんか。

本当は、**そこからが“本番”**なのではないでしょうか。

  

組織や責任から解放された今、

「好き」を起点に、自分の人生を編集する。

そんなふうに舞台に再登場する人が増えたら、

この社会は、どれほど面白く・豊かになるでしょう。

  

◆ 「老い」とは、好きを濃くする時間

  

若いころは、義務や評価が「やること」を選んでいたかもしれません。

しかし歳を重ねるほど、人は**「好き」だけが残っていきます。**

  

だからこそ、

高齢者こそが「好きのプロ」なのです。

あなたの“好き”は、いま、どこにありますか?

  

再定義は、すでに始まっています。

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